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ドナーの倫理的無責任

2021年5月現在、SNSには極めて多くの精子ドナーが存在します。クライアントに多くの選択肢が存在することは事実ですが、トラブルの問題が生じるだけでなく、そのほとんどが倫理的に無責任です。

精子提供には大きな倫理的・法的問題を含み、それらは生殖の哲学と不可分です。個人ドナーには高学歴・高IQ等、「賢い」ことをアピールポイントにする提供者が多いです。しかし、仮に彼らが「賢い」人達であれば、精子提供に関わる各種デメリットや、倫理的問題、法規制の必要性等を容易に理解できるはずです。また、ドナー側の家族(主に配偶者)の存在及び家族に許可を得ているかを明らかにしているドナーも少ないです(私は配偶者に精子提供を行っている旨を告知し、了承を得ています)。

もしこれらの事実全てに気がついていないのであれば、彼らの経歴は虚偽であり、倫理的に無責任です。気がついているのであれば、意図的にクライアントに不利益になる事実を隠していることになり、これも倫理的に無責任です。

ドナーはクライアントに不利益になりうる情報を事前に調査・検討し、それらをすべてクライアントに公開すべきです。これを行っていない人は、精子ドナーをやるべきでないと私は考えます。

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